伝統野菜の八町きゅうり 伝統を守りたい

JAながの
八町きゅうりの収穫をする黒岩さん
八町きゅうりの収穫をする黒岩さん

長野県「伝統野菜」のひとつである八町きゅうりの出荷が始まっている。八町きゅうりは主に須坂市高甫地区で栽培されており、一般的なきゅうりと比べると皮が薄く、長さは14センチから17センチと短い。また、太く肉厚のため食べ応えがあり、漬物にしたり味噌をつけてそのまま食べる方法が主流だ。
今年は7月1日に初出荷を迎え9月頃まで続く予定だ。令和4年度は1,200ケース(1ケース20本入)の出荷を見込んでおり、昨年度よりも5%増の出荷を見込んでいる。
八町きゅうり部会員の黒岩留男さんは平成22年から栽培を始め、当時は会員も多かったが現在では4人にまで減少。貴重な八町きゅうりを黒岩さんは「伝統を守りながら、1年ずつ丹精込めて作っていき、皆さんにおいしく食べてもらいたい」と話した。同JA営農技術員は「生産者の高齢化による生産意欲減退があるものの、行政と協力し生産量の維持を目指していきたい」としている。

MENU