農業の楽しさ、大切さを次世代へ 収穫に笑顔

JA松本ハイランド
協力して枝豆の収穫をする園児たち
協力して枝豆の収穫をする園児たち

JA松本ハイランドでは、令和にじプラン中期3ヵ年計画に掲げた「次世代につなげる、持続可能な地域社会の実現をめざします。」を実践するために、各地域の特色やJAらしさを生かした「支所協同活動」に取り組んでいる。
同JA山形支所では、山形保育園の年長園児が土に触れ、作物を育て、採れたての新鮮な野菜のおいしさを体験することで、地元の農業に関心をもってもらいたいと願い、保育園で人気の夏野菜「トウモロコシ」と「枝豆」づくりに取り組んだ。これまでに、植付けの準備から種まき、間引きや草取り、灌水の管理を園児、保育士、JA役職員、農家組合が協力して作業してきた。8月5日、収穫時期をむかえたことから、園児ら40人が参加して収穫を楽しんだ。
子どもたちは、自分より大きく育ったトウモロコシや枝豆の間に分け入り、一生懸命に収穫。枝豆を引き抜けずに困っている友達を見つけると、自然と協力し合って収穫に取り組んだ。園児たちは夏空の下、「早く食べたい!」「大きいのが採れた!」「わ~、いっぱいなってる!」など、大きな歓声を上げながら、両手いっぱいのトウモロコシと枝豆を抱えて笑顔を見せた。
作業に参加した同支所の古畑道晴農家組合長は「種まきから収穫までを体験することが大切。大変さがあるから収穫の喜びや楽しさを感じることができる。そのことを分かってもらえたら嬉しい」と話した。
収穫したトウモロコシと枝豆は、園児らが実を外すなどの作業を行い、その日の給食に出され、保育園全体で収穫に感謝し採れたての味を楽しんだ。同園の芦澤さゆり園長は「園児に貴重な体験をさせてあげることができ、本当にありがたい。食材の値段が上がっている中、豪華でおいしい給食になり子供たちも大喜びで助かりました」と話した。

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