燃料価格・原材料価格高騰に直面する生産者を支援/県単位事業の説明会

JA信州諏訪
JA富士見町営農センター敷地内で開いた事業説明会(長野県富士見町で)
JA富士見町営農センター敷地内で開いた事業説明会(長野県富士見町で)

JA信州諏訪営農部は8月8・9日、管内のJA施設5カ所で、燃油価格や原材料価格高騰に直面する農業者に向けた支援事業の事務手続き説明会を開いた。管内の野菜専門委員・花き専門委員、市町村関係者、JA職員ら約70人が参加。事業の詳細、事務手続きの説明を行い、申請希望者の相談に応じた。
支援事業は2種類あり、いずれも国の予算を活用した県の事業。1つ目は、「施設園芸燃油価格高騰対策設備導入支援事業」。燃油使用量を低減させ、施設園芸作物(野菜・花き・果樹)の経営継続と安定化を図るため、省エネルギー設備等の導入を支援するもの。補助対象は新たなヒートポンプの導入に要する経費、カーテン等施設の保温性向上に要する経費のどちらかで、該当品目の作付け及び事業実施面積2アール以上が必要。全体予算1億円の範囲で経費の1/2以内を補助する。希望者は8月19日までに、実施計画承認申請書と見積書を、諏訪農業農村支援センターまたは市町村に提出。申請交付決定後、相見積をとって業者を選定する。12月末日までの工事完了、代金支払が原則。補助金は2023年5月3月末頃の入金を予定する。
2つ目は、「エネルギーコスト削減促進事業補助金」。持続可能な経営構造への転換と脱炭素社会の実現を図るため、省エネルギー効果の高い設備への更新や再生可能エネルギー設備の新設等を支援するもの。農業用の空調設備、花き保管用の冷蔵設備など、省エネ設備の更新等、再エネ設備の新設が補助対象となる。希望者は、2022年9月16日の一次締め切りまでに農業農村支援センターへ申請。JA補助事業「がんばる農家応援事業」などとの重複申請はできず、予算額に達し次第受付終了となる。
両日ともに各会場、営農指導担当者が各事業の要領や事務手続きを説明。参加者は、メモをとりながら熱心に耳を傾けていた。説明会終了後は、同部生産資材担当者が購入資材の個別相談に応じた。
原村の花き農家の女性(65)は「ハウス内の空調設備を更新したいと思っていた。補助対象であれば申請したい」と話した。
同部担当者は「農業資材、設備の新設、更新を考えている方は、締切期日までにぜひ申請いただきたい」と呼びかけている。トメ

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