早生種のリンゴ「シナノリップ」が8月4日須坂市の須高フルーツセンターを皮切りに初出荷となり、8月5日には長野市のながのフルーツセンターと千曲市のちくま果実流通センターで昨年より1日早い出荷開始となった。令和3年度は凍霜害の影響を受けたが、令和4年度は自然災害の被害も無く、品質は良好。前年比200%増の20,000ケース(1ケース10キロ)の出荷を計画している。
8月2日には、ながのフルーツセンターで「シナノリップ」の目揃会を開催。出荷目前とあって生産者約80人が新型コロナウイルス感染対策を講じ、カラーチャートを使用するなど規格や収穫適期の確認をした。
デビュー以来、夏のリンゴとして市場からの注目度も高い。同JAでは早期産地化のため苗木の導入や講習会を開き積極的に普及を進めてきた。
今後は栽培技術の検討や面積拡大を目的に、同JAでは各地区モデル園を設置し2024年には生産量280tを目標に生産振興をしていく。「サンつがる」へと繋ぐ重要な品種として位置付けており、期待をしている。
営農技術員は「この時期のりんごの中では、甘味・酸味のバランスが良くジューシーなりんご。是非JAながの産「シナノリップ」を味わってもらいたい」と話す。