シナノリップ本格化

JAグリーン長野
選果作業を行う選果担当者と営農技術員(長野市信更町)
選果作業を行う選果担当者と営農技術員(長野市信更町)

JAグリーン長野信更果実流通センター(長野市信更町)で8月10日、リンゴの早生種「シナノリップ」の選果が本格的に始まった。8日に機械の稼働確認を兼ね試験的に選果、10日、朝から選果をスタートさせ、500ケース(1ケース=10kg)を選果。大きな自然災害等なく、順調な生育を見せたものの、収穫前の連日の高温により、果面の着色・熟度への影響、日焼け痕等や収穫遅れが懸念されることも踏まえ、JAでは講習会等を通じて、生産者に適期収穫と一次選果の徹底を呼び掛けている。同センターでは、8日・10日に営農技術員も選果レーンをサポートし、選果担当者と選果のポイントに関する情報共有を行いながら、選果品の品質統一とこれによる販売価格の向上及び生産者手取りの向上につなげていく考えだ。
8月3日から9日かけて、管内4会場で開いた講習会では、営農技術員がシナノリップの出荷規格、収穫のタイミングやその目安、一次選果のポイントを、見本を示して説明。着色先行型の品種のため、地色を確認して収穫するようアドバイスした。
JAりんご部会では、「シナノリップ」を振興品種に加えて栽培拡大を呼び掛け、販売面では、管内産リンゴの出荷の先駆けとして、品質の良いシナノリップを出荷することで、同JAリンゴ売り場の確保・拡大をはかりたい考え。今年から信更果実流通センターに加え、若穂果実流通センター(同市若穂)でも選果を始める。今年は、JA全体では、6,000ケースの出荷を見込み、県内市場、関西・中京・関東方面の市場に向けて出荷する。

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