就農希望者の農業体験受け入れ 就農イメージ膨らむ

JAあづみ
プルーンの特性を説明する米山さん(右)と大見さん家族(左)
プルーンの特性を説明する米山さん(右)と大見さん家族(左)

就農希望者の受け皿組織として21年12月に発足した「長野県松本市梓川新規就農支援里親の会(=佐原茂会長)」は2日、就農希望者の農業体験を受け入れた。
この日は、同会の会員で県の「新規就農里親研修制度」の登録農家でもある米山竜也さんのもとに、都内で会社員として働く大見瞬さん(34)ら家族3人が訪れた。2022年5月以来、2回目。
大見さんらはトウモロコシの収穫・選別作業を体験、プルーンやリンゴの圃場を見学した。農業を生業とした生活を味わうとともに、就農時のイメージを膨らませた。
米山さんは愛知県から移住し、新規就農した経験から農業の魅力や移住の大変さ、リンゴの収穫期の一日の流れなどを伝え「この地に合った品種や栽培方法を見つけることが重要。色々な生産者の話を聞いて栽培ノウハウを確立する必要がある」とし「地域になじみ困った時に助けてくれる人たちが周りにいる環境を作ることが大切」と伝えた。
大見さんは「大自然に囲まれた安曇野は、首都圏からのアクセスの良さなどが魅力。子育て支援や周りの環境などをよく学びたい。就農の足掛かりになれば」と述べた。
梓川地域営農センターの榑沼友和課長代理は「農業体験をきっかけとして2年間の里親研修を経て、最終的には就農希望地としてJAあづみを選んでもらえるよう、研修生に寄り添い、互いに学びながら就農に向けて前進していきたい」と意気込んだ。
22年5月に農業体験をした大見さん以外の2組は、8月中旬のサンつがるの収穫作業や9月上旬のシナノスイートの葉摘み、玉まわしの管理作業を体験する予定だ。

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