食べて応援!上伊那の畜産/地元農家をJAや行政が応援

JA上伊那
配達した松﨑部長(真ん中左)と受け取っった柴部長(真ん中右)
配達した松﨑部長(真ん中左)と受け取っった柴部長(真ん中右)

JA上伊那営農経済部は、畜産農家を応援することを目的に「食べて応援!上伊那の畜産」を企画した。同JAや伊那市役所、JA全農長野などに牛肉の予約注文を呼びかけ、7月29日、肉の日にちなんで注文のあった施設へ配達。上伊那産牛肉の消費拡大と地産地消に取り組んだ。
現在、全国的に畜産農家は飼料価格の高騰が課題となっており、令和2年度と比べ1tあたり約4万円値上がりしている。ほかにも燃油や電気代、資材といった畜産を営む上で必要不可欠な経費も高騰し、経営を圧迫している。そこで同部は厳しい状況においても日々地元消費者を中心に安全安心な畜産物を提供している畜産農家の応援になればと企画した。今回は肉牛農家への支援として、上伊那管内で飼育された牛2頭を手配。「信州アルプス牛ロースステーキ」や「信州アルプス牛カタロース焼肉」など4種の注文を取りまとめた。
この日は朝から伊那市狐島のJA本所にパック詰めされた牛肉が届き、職員が配達場所ごとに仕分け。このうち伊那市役所へは同部の松﨑正和部長と職員2名が配達し、伊那市役所農林部の柴公人部長らが受け取った。
同JA営農経済部畜産課の木嵜章夫課長は「注文いただき、食べた人からは『おいしかった』との感想もいただいている。肉牛は食べてもらうことで初めて消費につながるので、今後も地元産のおいしい牛肉を食べることで『地産地消』に貢献するとともに地元の肉牛農家を応援してほしい」と期待した。
今後は養豚農家支援のため、上伊那産豚肉の消費拡大にも取り組む予定だ。

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