盆商材 ほおずき出荷

JAみなみ信州
一箱ずつほおずきの検品作業を行うJA職員
一箱ずつほおずきの検品作業を行うJA職員

JAみなみ信州では、盆の飾り花として需要が高いほおずき出荷が本格的になり、豊丘村の同JA総合集荷販売センターでは職員が出荷前の検品作業に追われている。
同JA営農部によると、今年は梅雨明けも早く好天に恵まれ、病害による被害もほぼなく順調に生育が進んだ。着果、着色ともに良好で定期的に降る雨によって草丈も十分確保でき上々の仕上がり。7月23日から実の出荷、7月25日から枝の出荷が始まり、7月30日に最盛期を迎えた。今月3日までに約6万5千本(前年は5万6千本)のほおずきが出荷される。JAでは枝物とは別に、実約15万2千個も出荷していく。
JAみなみ信州産のほおずきは他産地と比べ、実が大きいものでも直径6cmほどとコンパクトでかわいらしく人気がある。同JA管内では現在44戸の生産者が栽培を行っているが、生産者の高齢化などによる生産量の減少が課題。JAでは冬場から新規栽培者向けの講習会を開催するなど、耕作面積の維持拡大に取り組んでいる。
営農部農産課の塚平涼係長は「生産者の皆さんは高品質なものを作ろうと努力してくれています。本年は天候にも恵まれとても良い仕上がりになっているので、色鮮やかなほおずきで盆を迎えてほしい」と話した。
ほおずきは盆提灯に見立てて飾る風習が中京圏、関西圏を中心にあるため、盆前のこの時期のおよそ2週間、生産者とJA一丸となって出荷作業に取り組んでいく。

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