田んぼの生き物に興味を持って米づくりを楽しんで

JAみなみ信州
田んぼの生き物を探しを楽しむ児童ら
田んぼの生き物を探しを楽しむ児童ら

飯田市竜丘地区の農家が、地区内の小学校や保育園で米づくりに特化した食育活動を行う「あぐりの田んぼ学校」は20日、飯田市桐林の竜丘小学校で5年生61人を対象に水田の生き物教室を行った。田んぼの生き物について学ぶことで、より米づくりへの興味を深めるねらい。児童らは自分たちで米づくりを行う田んぼで実際に生き物に触れ学びを楽しんだ。
この日のテーマは「カエル」。飯田市美術博物館学芸員の四方圭一郎(しかた・けいいちろう)さんを講師に、田んぼは森や畑、水路などとつながって豊かな自然環境を生み出していることを学んだ。その田んぼには様々な種類のカエルが生息することや、特徴や鳴き声、天敵のヘビについても学んだ。その後児童らは実際に田んぼでカエルやドジョウ、タニシ、コオロギなどたくさんの生き物を見つけ触れた。捕まえた生き物を友達と見せ合い、「カエルは苦手だけどちょっと触れた!」などと話し観察を楽しんだ。
あぐりの田んぼ学校の前澤正信(まえざわ・まさのぶ)さん(75)は「生き物教室は毎年子どもたちに人気の授業。身近な生き物の興味深い話をしてくもらえるので楽しんでもらえたのでは。米づくりに一層熱心に取り組んでもらえたらうれしい」と話した。
同校5年生担任の竹村こずえ教諭は「元気よく楽しんで観察ができた。田んぼづくりをより楽しむきっかけになったのでは」と話した。

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