立毛品評会/花きの栽培技術や品質、生産者の意識向上につなげる

JA信州諏訪
リンドウのほ場で立毛品評会を行う審査員
リンドウのほ場で立毛品評会を行う審査員

JA信州諏訪は7月27日、第48回諏訪花き立毛品評会第3次審査会を行った。JA主力品目のリンドウ、トルコギキョウ、施設きくを審査。高品位生産者の圃場を巡回し、花きの栽培技術や品質、生産者の意識向上につなげる。品目ごとの最高得点栽培者には、12月に褒章授与式を行う。
品評会は今年度、11品目を対象に、5月から11月にかけて計6回行っている。審査項目は草姿、生育状況、ほ場の管理状態、病害の有無の4項目。項目ごとに20~30点、合計100点満点で評価する。審査員は諏訪農業農村支援センターの普及指導員、JA全農長野の担当者、長野県花き試験場の職員、JA職員らが務めた。
この日はリンドウ2件、トルコギキョウ6件、施設きく9件のほ場を巡回。審査員は、花きの状態をよく観察しながら、審査項目の点数と所感コメントを記入。富士見町のJA富士見町営農センターで、講評を行った。
各品目の最高得点栽培者は、リンドウは発色が良く8月盆に合わせて出荷できるほ場として、諏訪市の小林重人さん。トルコギキョウは、花弁にボリュームがあり、草丈が取れているほ場として、原村の北原広春さん。施設きくはつぼみ、立ち本数が揃ったほ場として、同村の中村清一郎さんに決定した。
諏訪農業農村支援センターの秋山祥恵普及指導員は「天候不順の中、栽培には苦慮されることが多かったと思うが、病害虫が防除されており、産地全体の栽培技術の高さが伺えた。仕立てやかん水の方法などの改善点も見つかったので、JA・試験場と連携し、生産者への呼びかけを行っていく」と話していた。

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