安曇野リンゴスタート 極早生種「恋空」爽やかな味わい

JAあづみ
一つ一つ確認するJA職員ら
一つ一つ確認するJA職員ら

JAあづみは27日、松本市梓川の果実南部選果所でリンゴ極早生種「恋空」を初選果した。2022年産の着果量や熟度、着色は良好。夏らしい甘酸っぱくて爽やかな味わいに仕上がっている。
この日までに持ち込まれた約2.5トンをJA職員が傷の有無を確認し、選果機のセンサーで色や大きさを判定。「特秀」「秀」の2等級に分けて箱詰めした。選果した約270ケース(1ケース=10キロ)は28日、首都圏の市場に向けて出荷した。22年度はここ10年で最も多い1330ケース(1ケース=10キロ)の出荷を計画している。
リンゴ全体では昨年対比25万ケース(同)増、約70万ケース(同)を首都圏や関西、広島、九州のほか、県内市場に出荷する予定。販売金額は25億円を目指し、数量や品質など市場関係者と綿密な情報共有を通じて有利販売に努める。
「恋空」は青森県で育成された品種で、1玉250グラムほど。極早生種では珍しく濃く鮮やかな赤色とジューシーな食感で、同JAでは、早生種「シナノレッド」や主力品種「つがる」の出荷前に販売できる品種として有望視している。
JAあづみりんご部会の西牧幸則部会長は「いよいよ安曇野産リンゴがスタートする。昨年の事を思うと、ここまで来られて一安心。『サンつがる』や『サンふじ』など美味しい安曇野リンゴを消費者に食べていただきたい」と述べた。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「今年も生産者が育てた美味しい極早生種のりんごをまずは消費者に無事に届けられたのが嬉しい。晩生種の『サンふじ』までリレー出荷するので期待してほしい」と話した。
「恋空」の選果は8月5日頃まで続く。8月上旬からは「シナノレッド」「夏あかり」の選果が始まり、主力品種の「サンつがる」は、盆明けの8月17日から選果を開始する予定だ。

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