職員の防犯意識向上に 喬木支所で防犯訓練

JAみなみ信州
緊迫した強盗訓練
緊迫した強盗訓練

JAみなみ信州喬木支所は13日、喬木村の支所内で職員20人が防犯訓練を行った。同支所では村内にだけでなく地区外からの来店者も多く、職員の防犯意識向上のため支所独自に防犯訓練を実施。訓練は飯田警察署生活安全課の協力で行い、近隣施設や店舗も来店客役として参加し訓練を見守った。
この日は特殊詐欺「電話でお金詐欺」訓練と、強盗訓練を行った。特殊詐欺訓練では、70代の高齢の女性が窓口へ来店。介護施設運営業者や弁護士を名乗る者から電話があり、施設への入所権をめぐり200万円を要求され振り込みに訪れたという設定。窓口を担当した職員は女性から状況を聞き詐欺の疑いがあるとして上席者へ相談。上席者がローカウンターへ案内し、女性を落ち着かせるなどして警察へ通報するまでを訓練した。
強盗訓練では拳銃と液体の入ったペットボトルを持った強盗犯が窓口で金銭を要求。職員らは役割分担で警察へ通報するなど一連の流れを訓練した。
強盗訓練で窓口を担当した同支所総務信用課の元島晴菜(もとじま・はるな)さんは「訓練とわかっていても銃口を向けられると恐怖を感じ、頭の中が真っ白になった。日頃の業務でも防犯意識を持ち、もしもの時は少しでも冷静な対応ができるように今日の訓練を活かしたい」と話した。
同支所の松浦加代子支所長は「緊迫した状況の中で落ち着いて行動することの難しさを痛感した。日頃から職員が協力し連携する中で防犯意識を高めていきたい」と話した。
同JAでは年に1回防犯訓練を行なっており、JA全体でも防犯意識の向上を図っている。

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