きく出荷査定会/最需要期に向けて販売状況や出荷規格を協議

JA信州諏訪
出荷規格を確認する生産者
出荷規格を確認する生産者

JA信州諏訪花き専門委員会きく部会は7月19日、富士見町花き共選所で出荷査定会を開いた。生産者と市場担当者、JA職員34人が出席。最需要期に向けて、産地のより一層の評価向上のため、販売状況や出荷規格を協議した。
現在の管内のきく生産状況は、高温の影響で、昨年に比べて4日程度生育が遅れており、出荷数量は20%ほど減少している。8月8日の出荷ピーク時には、生育・数量ともに例年並みに回復する見込みだ。
JAの販売担当職員が、販売方針と盆の仕入れ状況を説明。市場により早く情報発信を行い、有利販売につなげる考えを示した。
JA営農部農業振興センターの井上俊哉営農指導員が、出荷規格・荷造り時の切前について説明。井上営農指導員は「現在、アザミウマ、ダニなどの病害虫の発生が見られる。また、高温多湿の影響で白さび病も発生しやすい時期。防除の徹底をお願いします」と呼びかけた。
この日はコロナ禍以降、3年ぶりに花き市場担当者2人も出席。担当者は「燃油・資材費など高騰のなかではあるが規格選別の強化をお願いしたい」「市場の輪ぎくは、ほぼ信州諏訪産。8月上旬の購入希望が消費者から既に来ているので、引き続き高品質なきくを出荷してほしい」と訴えた。協議終了後は、生産者と市場担当者、JA職員による活発な意見交換が行われた。

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