主力のモモ出番

JAグリーン長野
外観による等階級の違いを確認する生産者
外観による等階級の違いを確認する生産者

JAグリーン長野で7月25日、主力果実「モモ」の出荷が本格化した。この日は、「あかつき」が生産者から管内4施設の流通センター・共選所に持ち込まれ、選果担当者が、選果基準に則り、傷の有無や変形具合、熟度などを目視や手触りで確認し、光センサー選果機を通し、大きさ・色・糖度などから等階級に分けられた果実を箱詰め。糖度も上がり、着色も入り始め、玉の大きさは、降雨不足によりやや小さめであるものの、市場需要の高い15玉サイズの出荷が多く、順調に仕上がってきていることを確認。4施設あわせて1.2トンを地元、中京方面の市場へ出荷した。
同JAもも部会では7月25日・26日に13会場でもも出荷講習会を開催。篠ノ井の東部青果物流通センター会場には約80人の生産者が出席。営農技術員から、生育状況と一次選果のポイント、直売出荷の注意点などを、販売担当者からは早生品種や他産地の出荷・販売状況と今後の見通しなどを説明。いずれの担当者も過熟による販売ロスを懸念し、「モモは、過熟になるとお金にならなくなってしまうので、収穫のタイミングを逃さず、適期収穫に取り組んでほしい」と要請。生産者は、着色や糖度、外観の傷等によって分けられた見本の果実を見て、営農技術員に質問を寄せながら、選果基準を再確認していた。生産者の一人は「忙しい時期になるが、体調を崩さず、おいしいモモを届けたい」と意気込んだ。
同JAでは、地元・中京・関西・関東方面の市場へ約1,400トンの出荷を見込むともに、規格外品は直売所での販売、JAブランド「輝々桃」を中心とした贈答用発送など多角的な販売流通で、生産者手取りの確保・増大をめざしている。

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