市場関係者とりんご部会青年部が意見交換 顔の見える生産と販売を

JAあづみ
市場関係者に意見を求める部員
市場関係者に意見を求める部員

若手農家らで作るJAあづみりんご部会青年部はこのほど、安曇野市三郷の果実中央選果所で市場関係者と意見交換会を開いた。部員や部会役員、市場関係者、JA職員ら約30人が参加。市場別販売方針を確認、リンゴの消費動向や将来の産地形成などを議論した。
双方の立場から意見を出し合い、将来の産地について考えるきっかけにするとともに今後の農業経営・生産に弾みを付けようと初めて企画。
意見交換では(1)市場の販売方法等(2)産地の強み・弱み(3)信頼される産地の要件(4)同JAに対する要望などについて意見を交わした。
リンゴの早生種「サンつがる」は、競合産地の出荷前に高品質で数量のある安曇野産を使うことに圧倒的優位性を感じる市場関係者が多く、8月中の早期出荷が高値販売のカギとなる。スーパーなどの量販店から作柄を聞かれることも多く、品質や数量など正確な情報を求める声も上がった。
部員からは「リンゴの一般消費動向と新たな遡及ポイント」や「市場が求めるリンゴの品種や出荷時期」、「信頼される産地としての要件」などの質問が上がった。
市場関係者は「農家のJA離れや多様な販路がある中で、JAや市場らと手を取り合い共に産地を良くしていこうという気概を感じ取れて安心した。出荷していただいたリンゴは全力で有利販売につなげたい」と強調した。
米山竜也さんは「市場関係者の生の声が聞けて良かった。JAや市場関係者らと協力し、産地維持・活性化につなげたい。実りある意見交換だったのでこれからも継続して欲しい」と期待を込めた。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「市場担当者も世代交代の時期に入っていて年齢的にも担い手と近い年齢になっている。若い力を結集し『顔の見える生産と販売』に取り組み、10年先を見据えた安曇野リンゴの産地づくりに挑んでほしい」述べた。

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