稲作指導会/これからはカメムシといもち病に注意を

JA上伊那
今後の重点事項を確認する稲作指導会
今後の重点事項を確認する稲作指導会

JA上伊那米穀部会は7月6日から13日にかけて管内55会場で稲作指導会を開いた。現在の生育状況と当面の稲作管理の重点事項などを説明。7月11日に伊那市境公民館で開いた指導会には生産者15人が参加した。
伊那市美篶にある伊那米総合試験地の7月5日現在(移植50日後)の生育状況では、『コシヒカリ』の茎数が平年比86%となっている。これは5月~6月に低温で推移したため、分げつがうまく進んでいないのが原因とされている。草丈は前回調査した6月24日から高温で推移したため急激に伸びた。
今後は高温の日が多くなると予想されることから、近年カメムシの発生による斑点米の被害が増える可能性がある。今後は、病害虫が発生しにくい条件を整ることで発生抑制や被害軽減を行う耕種的防除に加え、圃場での発生状況を確認しながら薬剤散布による適期防除に努めてもらうよう呼びかけた。また、いもち病発生予察「クロップナビ」の7月5日の観測では、降雨によりいもち病の感染好適条件がでていることから、昨年いもち病が発生した圃場は予防防除を行うよう説明した。
営農経済部米穀課の吉原由樹係長は「カメムシ被害やいもち病は品質・収量に大きく関わってくる。適期防除を徹底していただきたい」と話した。
今回の指導会は今年度3回目。今後は籾摺り調製技術者講習会を行い「かみいな米」の品質向上に努めていく。

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