JA上伊那と上伊那農政対策委員会は、南箕輪村社会福祉協議会が取り組む「すこやかフードバンク事業」に対し、村内で生産された特別栽培米「風の村米だより」を無償提供した。7月13日、村社協の生涯活躍交流センターで贈呈式が開かれ、JAの白鳥健一営農経済担当常務が村社協の宮下努会長へ米を手渡した。
同事業は昨年9月にスタート。新型コロナウイルス感染症が長期化するなかで失業や休業などで食に困る子育て世代を応援することを目的とし、保育園や小中学校の長期休みに合わせて、希望世帯へ米やレトルト食品などを無料で配付している。同JAはJAグループで取り組んでいるSDGsの基本的な考え方にも合致することから賛同し、昨年は年間で500kgの米を無償提供。今年も同量を無償提供する。
贈呈式で白鳥常務は「地元の生産物を地元で消費する地産地消の活動はSDGsの活動にもつながり、喜んで食べていただく声が生産者の力になる。ぜひともそんな声があったら聞かせていただきたい」と期待した。宮下会長は「年末年始休み、年度末休みと希望する世帯は増加している。利用した家庭からは『ありがたい。ぜひ継続を』との声もいただいているため、引き続きの提供に感謝している」と話した。村を代表して藤城栄文村長も「コロナ禍、物価の上昇が心配され、経済が良い方向に動いていかないなかでも提供いただけることに感謝する」と礼を述べた。