安曇野産「桃」食味抜群 夏の味覚味わって

JAあづみ
キズの有無などを確認するJA職員
キズの有無などを確認するJA職員

JAあづみ管内では夏の味覚「桃」の出荷が進んでいる。20日、安曇野市三郷のJA小倉選果所で早生種「櫛形(くしがた)」と「赤宝(せきほう)」を選果した。
2022年度は6月上中旬の低温に加え、中旬以降の干ばつにより小玉傾向だが、糖度は高く食味が良いという。
選果所では生産者が持ち込んだ桃をJA職員が一つ一つ手に取って、目視でキズの有無や着色などを確認し、選果機のベルトコンベヤーに流した。機械センサーで大きさを判定し、「秀」「優」の2等級に分けて箱に詰めた。この日は、県内向けに「櫛形」116ケース(1ケース=5キロ)、「赤宝」74ケース(同)を出荷した。
22年度は早生種の櫛形や赤宝、主力品種の「あかつき」などを含め、約3,000ケースの出荷を予定している。8月上旬から中生種「あかつき」、8月下旬から晩生種「おどろき」の出荷が始まり、9月上旬まで続く。
同JAでは今年も盆前品種から「2個詰めパック」での出荷を進めていく。今までは、大きさに関係なく1ケース5キロで出荷していたが、スーパーの売り場担当者がパックに詰め直していた。パック詰めで出荷すると売り場の手間が省け、早く店頭に並ぶため、価格維持にも繋がる。市場関係者やスーパーなどの小売店からも好評だ。
また、21年から家庭内消費を狙った「小箱(6~8玉入り)販売」は、お手頃感から有利販売に繋がっている。
JAあづみもも部会の百瀬洋平部会長は「天候に恵まれ、品質や味がいい。数量も見込んでいる。今年も高単価販売に期待している」と話した。

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