JA全農長野県本部は7月8日、JA上伊那とJAみなみ信州の野菜営農指導員の知識向上の一環として、JA長野県営農指導者会議野菜専門部南信ブロック基礎研修会を開いた。両JAの指導員ら約30人が参加。実演によるドローンの農薬散布試験や座学による栽培技術や管理を学んだ。
同研修会は毎年2回開催され、品種試験を行う現場視察などの実地研修や座学による研修を行い、知識の向上を図っている。
今回、ドローンの農薬散布試験は伊那市西箕輪にあるJA上伊那の協同会社、株式会社JA菜園の白ネギの圃場で行った。ドローンはJA全農長野の職員が操縦。アザミウマ類やハモグリバエ類に効果のある殺虫剤を散布した。指導員はドローンの散布を見学後、きちんと散布されているかなどを白ネギの葉を見て確認した。
参加した指導員は「農薬の使用量は同じでも、これまでの散布に比べ濃度が高くなった分、少量の散布になっている。結果がどうでるのかが気になるところ」と話した。
またJA上伊那からは、銃の音や人の声など、16種類の音がランダムで鳴り、果菜類の被害に効果のあるカラス除けの資材を紹介。同JAで試験的に取り入れた圃場では被害がほとんど見られなかったため、鳥害の見られる圃場には推奨するよう呼びかけた。