収穫のタイミング見極め プルーン出荷開始

JAグリーン長野
出荷物を見本に出荷規格を確認した目揃会
出荷物を見本に出荷規格を確認した目揃会

JAグリーン長野特産果樹部会プルーン専門部は7月8日から「プルーン」の出荷を始めた。昨年並のスタート。早生種「アーリーリバー」を皮切りに、品種リレーをしながら、9月中旬頃まで中長期的な出荷販売が続く。長野市若穂・篠ノ井のJA流通センター2会場に集まった出荷物を、センター職員が「大きさ」や「着色」、「ブルームの状態」、「傷みの有無」などをパックごとに見定め検品し、等級を確定。初日は24ケース(1ケース=4kg)を地元市場へ出荷した。
同専門部は本格出荷を前に目揃会を7月14日、2会場で開催。同市若穂の若穂果実流通センター会場には生産者23人が出席。JA営農技術員の説明のもと、収穫・荷造りのポイントを確認した。営農技術員によると、今年の生育は、昨年より3日ほど遅れ、品種や園地によって着果量のバラツキはあるものの、凍霜害や雹の被害を受けた昨年の着果量以上を確保しており、収量の増加を期待。品種によって1パックの玉数・パック重量が違うため、間違えないように注意すること、果実表面のブルームを落とさないよう見栄えを意識してパック詰めを行うよう指導。また、熟度にバラつきがあるため、園内を回り、果実の弾力を確認しながら収穫作業をすすめるよう促した。生産者の一人は「色がよくても固すぎるものがあるなど、収穫のタイミングが難しい。タイミングを逃さないように収穫していきたい」と話した。
JAでは、7月中旬から8月を前半品種の販売期間に、8月中旬から9月上旬を後半品種の販売期間に据え、前半品種の高品質品の出荷によって、中長期的なプルーン売り場の確保・拡大をめざしている。今年は331,500パック(1パック=400g)の出荷を見込み、関東、関西、地元市場への出荷に取り組む。

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