盆需要に向けて・コギクスタート

JAグリーン長野
講師の説明から収穫・管理のポイントを学ぶ生産者
講師の説明から収穫・管理のポイントを学ぶ生産者

JAグリーン長野花き部会菊専門部は7月13日からコギクの出荷を開始した。コギクは、量販店・盆需要向けに実需者が扱いやすいように作り、値決販売を行っているもの。初期投資が少ないことから花づくり初心者や定年帰農者などに取り組みやすい品目として生産を推進・振興し、毎年新規栽培者を含む生産者が栽培に取り組んでいる。
本格出荷に合わせ7月14日、長野市篠ノ井の東部青果物流通センターで目揃会を開催。生産者とセンター職員あわせて52人が出席した。講師にJA全農長野果実花き課担当を招き、JA営農技術員とともに出荷規格や取引価格、今後の収穫・荷造り・ほ場管理の注意点を説明。今年は昨年より1週間ほど遅れ、今後高温抑制が懸念されることから、頭上散水により、生育促進につなげ、最需要期となる7月下旬から8月初旬に収穫出荷の照準を合わせることや、虫害につながる虫が多発していることから、「花のつま先から頭まで丁寧な薬剤散布」を行うなど防除の徹底も呼び掛けた。相澤耕市菊専門部長は「今年の出来はどうかと期待しているところ。極端な天候で、花も開花を迷っている状況に見えるが、採花時期を逃すことなく、1本でも多い出荷につなげよう」と呼びかけた。
専門部では、今年は7月から8月11日までの相対取引期間に40万本の出荷をめざしている。また、来年に向けても作付け者を増やす目的で、グリーン長野管内の定年帰農者や他作物の複合品目として新規栽培者を募集するなど、精力的に生産振興に取り組んでいる。

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