スイートコーン出荷会議/新たな集荷場で安全と品質を確保/JA上伊那野菜部会

JA上伊那
今年の出荷目標を聞く生産者
今年の出荷目標を聞く生産者

JA上伊那野菜部会は7月5日、管内7会場でスイートコーン出荷会議を開いた。このうち伊那市西箕輪の野菜集荷場で開いた会議には生産者13人が参加。出荷最盛期を迎える前に市場動向や出荷要領を確認した。
今年の出荷は6月29日より始まっており、7月5日現在で1日あたり50~70ケース(2Lサイズで24本入り)を出荷している。出荷最盛期は7月下旬~8月上旬。6月末時点ではバイカラーコーン、イエローコーン合わせて約75,000ケース、約1億5,700万円を予定している。
生育状況に関しては播種時期の4月中旬~下旬の気温が高温で推移し、降雨もあったため、発芽率は高かった。直近では暑い日が続いたものの、その後のまとまった降雨により、生育も順調に進んでいる。
会議の中で出荷要領に関し、等級の選別基準を確認。特に注意してほしい点として、先端が未成熟の状態を言う先端不稔が3cm以内のものをA等級、5cm以内ものをB等級とすることを確認した。
また、今年から新たに中部地区と北部地区(伊那市~辰野町)の午後出荷に関しては箕輪野菜集荷場を使用する。例年使用していた南箕輪村にある上伊那野菜選荷場は、場内で出荷する生産者と市場へ運搬する大型トラックとのすれ違いが多く、大きな事故の危険があった。同集荷場を使用することで事故の危険性が軽減されるほか、翌日の出荷まで管理する予冷庫が隣接しており、高品質を保つことができる。
JA営農経済部園芸課の小出順誠野菜係長は「昼と夜の寒暖差により甘みのある上伊那のスイートコーンは長年市場から求められている品目。1本でも多く出荷してほしい」と呼びかけた。

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