生産維持へ気概を見せる/スイートコーン出荷

JAグリーン長野
スイートコーンの収穫に取り組む玉川班長
スイートコーンの収穫に取り組む玉川班長

JAグリーン長野野菜部会果菜専門部若穂スイートコーン班は7月13日からスイートコーンの出荷を本格化させた。班員は7人と少数ながら、品質の良さと地産地消を強みに地元市場や地元スーパーマーケット等に向けて出荷し、手取りの確保につなげ、生産意欲の維持・拡大をはかる考えだ。
同班班長で長野市若穂のあかつきファーム代表の玉川邦夫さんも13日から本格収穫。11日の試し採りでは、生育期の高温干ばつ傾向からLサイズ中心、実入りも懸念。「スイートコーンは水分が重要」というなか、12日の恵みの雨で「房の重量もしっかりしてきて仕上がりも期待できる」と玉川さん。13日早朝は、2Lサイズを中心に、房の先端の充実具合を触って確認し、収穫適期のものを収穫した。果樹との複合栽培として、スイートコーン(30アール)で作る玉川さんは、「果樹作業の合間に仕事を入れられるのが魅力。果樹主体の農家が多く、自分も含めなかなか現在の班員が栽培面積の拡大に取り組むことは難しいところもあるが、今の面積を維持しながら、少人数でも気概を見せていきたい」と話す。
班では7月8日に目揃い会を開き、出荷規格や出荷日を確認。営農技術員と生産販売部販売課担当が生産者から出荷予定を聞き取った。一部では高温障害も懸念されるが、引き続きの管理や、適期収穫により、品質の維持向上につなげていくことを申し合わせた。販売では、7月の3連休や週末を販売好機に据えて、集出荷に取り組めるよう協力を要請。玉川班長は「量をまとめるように生産者も頑張っている。グリーン長野で唯一のスイートコーン班なので、良いものを出荷していこう」と話した。
出荷量の見込みは、500ケース(1ケース=10kg)、7月いっぱいの出荷を予定する。

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