いい仕上がりに手応え JAみなみ信州産シャインマスカット収穫開始

JAみなみ信州
一房ずつ丁寧に確認収穫が始まった施設栽培のシャインマスカット
一房ずつ丁寧に確認収穫が始まった施設栽培のシャインマスカット

高森町の河合一雄(かわい・いちお)さん(74)の園地で6日、施設栽培のシャインマスカットの収穫が始まった。JAみなみ信州管内では、今シーズン初めての収穫。この日園地では、息子の嫁、ゆかりさんと孫の蓮(れん)さんが1房ずつ着色や糖度を確認しながら収穫作業を行った。今年から就農した蓮さんは「冬場から手をかけてきたぶどうが大きくなりかわいくもある。これから収穫が本格的になるが、一つひとつ収穫適期を確認し良いものの収穫に努めていきたい」と初収穫を喜んだ。河合さんのお宅では施設8アールと露地1ヘクタールでシャインマスカットやナガノパープルなどを栽培している。ゆかりさんは「年間を通して手が抜ける時期がないぶどう栽培だが、良いものを皆さんに食べてもらいたいと思うと頑張れる。今年もおいしいぶどうを届けられるよう、収穫までみんなでしっかり管理していきます」と話した。
同JAでは11日からシャインマスカットの出荷を開始する予定。
同JA営農部によると、2022年度の写真マスカットは施設と露地合わせて85トン(前年対比117%)を見込んでいる。露地ものが始まる9月上旬から9月中旬に出荷ピークを迎え、県内や関東、関西の市場をメインに、一部は台湾や香港、タイへも輸出していく。
同部販売課ではぶどう全体の22年度販売計画を約2憶7,800万円(前年対比106%)とし、その約7割をシャインマスカットとナガノパープルが占める。JAぶどう部会と同JAではこの2品種の集荷されたもの中から高品質なものだけを詰め込んだ規格“輝房(きぼう)”の出荷や生産者向けの輝房栽培講習会やコンクールなども行い、生産者全体の栽培技術や農家所得の向上を図り、高品質産地づくりに取り組んでいる。
同部販売課の伊藤謙三(いとう・けんぞう)主任は「いよいよシャインマスカットの収穫が始まった。粒張りや房型、糖度も良い仕上がりに進んでいる。毎日暑い中園地で栽培管理を行っている生産者の力になれるよう、販売もしっかり頑張ります」と意気込んだ。

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