JAみなみ信州は24日、JA自己改革の一環で行う同JA組合員大学「みなみ未来塾」(塾長:JA長野開発機構 小松泰信研究所長)の第4回講座を行い、受講生11人が参加した。同塾の目的である“地域や同JAの抱える現状や課題に対する解決策の提案”に向けて、「JAみなみ信州施設探訪」と題した今回は松川町の選果場や直売所、支所を視察し、各拠点で現状と課題について説明を受け理解を深めた。
最初に訪問した同JA松川インター選果場では同JA営農部果実柿課の羽生弘之(はにゅう・ひろゆき)課長が場内を案内し、光センサーによる糖度測定や出荷までの工程を説明。その後羽生課長と同営農部の岡田喜昭(おかだ・よしあき)部長が同選果場の現状と課題について説明。質疑応答では、受講生から営農指導に関する意見や新たな販路の提案など生産者目線からの熱のこもった意見が多数あげられた。岡田部長は「生産者の皆さんの声を直接聞けたことはとても貴重なこと。こういった場を多く設ける必要性を感じた」と話した。
つづいて同JA直売所もなりんを視察後、同JA松川支所の古瀬聖史(こせ・せいし)支所長と同支所坂巻勲(さかまき・いさお)営農課長が支所の現状と課題を説明。果樹栽培が盛んな地域の支所ならではの課題と今後の展望について説明した古瀬支所長は「日頃地域で農業経営に励む皆さんにご意見をいただきながら、支所を中心に地域を一緒に盛り上げていきたい」と締めくくった。
参加した受講生の滝川健人(たきがわ・けんと)さん(34)は「普段知ることのない選果場場内や支所の現状を聞くことができる良い機会になった。また営農部の担当者と直接質疑応答ができてよかった」と話した。
「みなみ未来塾」は組合員が主役である協同組合のあるべき姿を組合員とJAで共有し、将来にわたり地域を牽引するリーダの育成を目的に開講。これまでの講座で地域や同JAの抱える現状や課題をみてきた受講生は、今後の講座でそれぞれが関心を持った課題に対して解決策の提案に取り組む。