JA女性部富士見町ブロックが初の看取り講習会/特別養護老人ホーム「紅林荘」

JA信州諏訪
施設を見学する女性部員(長野県富士見町で)
施設を見学する女性部員(長野県富士見町で)

JA信州諏訪女性部富士見町ブロックは6月30日、富士見町の「特別養護老人ホーム紅林荘」で看取り講習会を行った。部員8人が出席。同ホームの看取りへの考えや理念について学び、誰しもに必ず訪れる「人生最期の迎え方」について考えた。
同ホームは2002年に開所し、現在、高齢者約100人が利用している。入所者の人生の最終章に関わる自覚を持ち、最後までその人らしさを大切にしたケアをめざすため、2021年、看取り委員会を設置。地域貢献活動の一環として、同町の各地区等で看取りについて考えてもらう講習会を開催している。JA同ブロックは、同ホームで花育活動を行うなど日頃から交流があることから、名取幸一施設長の紹介で、初めて行うことになった。
この日は、名取施設長が同ホーム内を案内。調理室を完備し、できたての食事が味わえることや、多床室、個室、喫茶コーナー、利用者が集うホールがあることを紹介した。
また、小林明美看護師が同ホームでの看取りの考え方や、家族を看取る時の心得などを語った。
小林看護師は「以前は病院が中心だったが、最近は施設での看取りが増えてきている。施設での看取りは家族に見守られて、安心して逝ける」とした。また、「死は、人間にとっての自然の経過。その時はいつ来るかわからない。自分らしく最期を迎えられるよう、最期について考える機会を持ち、1日1日を大切に過ごしてください」と呼びかけた。
同ブロックの金井博美さんは「看取りの経験はあるが、最新の考え方を聞けて勉強になった。ぜひ多くの人にこの講習を受けてほしい」と話していた。
同ブロックは今後、同ホーム利用者との新聞紙エコバックづくりを計画したい考えだ。

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