抑制カボチャ拡大/JA佐久浅間生産者向け講習会

JA佐久浅間
栽培のポイントをきく生産者(6月14日、小諸市相生町ベルウィンこもろ)
栽培のポイントをきく生産者(6月14日、小諸市相生町ベルウィンこもろ)

JA佐久浅間は、安定した冬至の需要に合わせて出荷できる抑制カボチャの生産拡大を進めている。6月14日ベルウィンこもろで開いた栽培講習会には、生産者ら約30人が参加した。種苗会社の担当者が高品質なカボチャを安定生産するポイントを説明。「味と貯蔵性のバランスを良くするためには、適期収穫が重要。開花後50~55日を目安とし見極めは、降霜前に収穫すること」と話し、品質低下と腐敗を防ぐために、収穫直後の通風に心がけ凍りやすいため低温をさけるよう呼び掛けた。
輸入カボチャが多くを占める時期の国産需要に応えて市場拡大を図ろうと、2010年から試験栽培を開始。JA全農長野や県農業農村支援センターなどの協力を得て、栽培技術の確立に取り組んできた。
11年度、御代田町と佐久市を中心に10戸ほどだった生産者が、22年度は約40戸で生産し、35トンの出荷を見込む。生産者向けに講習会を開き、栽培技術を普及している。
JA管内では、7月中旬に播種(はしゅ)し、10月中・下旬に収穫する。その後、各農家で切り口を乾燥させて貯蔵性を高め、糖度を向上させるために、風通しが良い暗い場所などの適正な環境で約1カ月キュアリング(追熟処理)する。
11月下旬から12月上旬に、東京都をはじめ関東に向けて出荷する。

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