高品質なぶどうづくりで選ばれる産地へ JAみなみ信州輝房栽培検討会

JAみなみ信州
JA技術員の実演指導を受ける生産者
JA技術員の実演指導を受ける生産者

JAみなみ信州と同JA部ぶどう部会(古田典明(ふるた・のりあき)部会長)は、13日飯田市上郷の加藤朋幸さんの園地で、輝房栽培検討会を開いた。同JA管内全体からおよそ50人の部会員が参加した。
シャインマスカットやナガノパープルなど種無し皮ごとぶどうの人気に伴い全国的な栽培増加は同JAでも同様で、年々部会員も増加している。出荷量では他産地にまだまだ差がある同部会では生産者全体で品質を高め消費者から選ばれる産地を目指し、同検討会は3年目の取り組み。
“輝房(きぼう)”はJAみなみ信州独自の出荷規格で、シャインマスカットとナガノパープルの最高品質のものだけを詰め込んだブランド名。粒数や粒重、糖度などそれぞれに高い基準を設け、差別化を図り5年目を迎える。同部会の古田部会長は「若い生産者が多いのも部同部会の特徴でありがたいことです。通常の指導会よりさらに上を目指す検討会にも多くの部会員が参加し、良いものを作りたいという意気込みが感じられる。部会全体で栽培技術の底上げをし、JAみなみ信州をぶどうのブランド産地にしていきたい」と話した。
同検討会では、同JA営農部果実柿課ぶどう指導チーフの梅田健也主任が房型向上、予備摘房、摘粒について注意点を交え実際に作業を見せながら解説。参加者はメモをとったり動画に残したりと熱心に受講した。
園主で長野県のコンクールでも表彰される加藤さんから管理方法や栽培の工夫、注意点などが伝えられた。検討会終了後も加藤さんやJA技術員に指導を受ける参加者の姿もあり、意欲の高い検討会となった。

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