JAみなみ信州果樹婦人部みさと支部は13日、豊丘村と喬木村に会場を設けて女性でも手軽に扱える農業用機械の学習会を開いた。同村河野地区を対象に豊丘村の田村原夢畑桃園で開いた同学習会には同部員13人が参加した。今後の農作業に役立ててもらえればと、同支部事務局が企画。参加者は実際に機械を操作してその手軽さや便利さを体験した。
グループ会社の(株)オートパルいいだみさと農機センターの協力で、各メーカー3社の担当者がバッテリータイプの草刈り機や自動草刈機、リモコン草刈り機などを実演しながら性能や使い方などを説明した。メーカー担当者は「紹介した機械は購入する初期費用はかかるものの、電気で動くため現在の燃料高騰の中ではランニングコストが良く、操作も簡単、軽量で女性でも扱いやすい」と強調し、「自動草刈り機を使えばこれまで草刈りにかけていた時間をほかの作業にかけることができる」などと説明した。
同支部役員の市沢和子(いちざわ・かずこ)さんはバッテリー式の草刈機を体験。「いままで草刈りは“お父さんの仕事”としていたが、このくらいの重量なら私でもできそう。実際にやってみてその手軽さを実感できた」と話した。
同学習会を企画した営農部果実柿課の影原直樹課長補佐は「スマート農業を普及する目的は高齢化や労働力不足対策、作業の効率化はもちろん、機械を使うことによって人的な負担を減らし“農業は重労働”などのイメージを変えること。すぐに取り入れることは難しいかもしれないが、進化した農業機械をまずは知って、興味を持ってもらいたい」と話した。