大麦の刈り取り作業

JA上伊那
大麦を刈り取る従業員
大麦を刈り取る従業員

JA上伊那管内では大麦「ファイバースノウ」の刈り取り作業が最盛期を迎えている。今年度の作付面積は昨年度より広い約191ヘクタールとなっている。今年は高温傾向だったことから草丈が平年よりやや長く、4月末の降雨、強風により倒伏した圃場が見られた。管内の収穫は6月1日から6月下旬まで続く予定。
6月14日、宮田村の農事組合法人みやだの従業員8人が刈り取り作業を行った。同法人は同村の大麦の圃場34ヘクタール全ての刈り取りを担っている。同日にはコンバイン2台を使い2ヘクタールの圃場を刈り取った。
同法人の中塚藤男副組合長は「今年は地域や生産者によって生育状況にバラつきがある。天候を見ながら適期収穫に努めていく」と話した。
昨年度、同村では雑草のカモミールが圃場内に多く発生したため、今年度分の播種が終わった12月に希望者を取りまとめ、共同防除として同法人が農薬散布を行った。JAの担当職員は「除草剤を散布した効果があり今年度は雑草が少ない。作業の効率化にもつながるため今後も続けていきたい」と話した。
管内で刈り取られた大麦は全量、同村の宮田カントリーエレベーターに持ち込まれ乾燥、調整される。調整後は県内外に出荷し、主に麦茶の原料として使用される。また、同村と駒ヶ根市では二条大麦を栽培しており、地元企業とともに地元産原料を使ったビールやウイスキーの製造に取り組んでいる。

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