功績ある農業者4名表彰 農業を守り、つなぐつどい開催

JAあづみ
功績を称え表彰状を渡す河崎審査委員長(右)と金賞の佐原さん(左)
功績を称え表彰状を渡す河崎審査委員長(右)と金賞の佐原さん(左)

JAあづみと同農政協議会は18日、安曇野市豊科の安曇野スイス村サンモリッツで「第3回安曇野の農業を守り、つなぐ農業者のつどい」を開き「55年目の発掘と褒賞」の各部門受賞者4名と推薦者4名を表彰した。農家組合(くみあい会)長や農政協議会委員、関係組織、JA役職員ら約150人が出席。
主催者の千國茂組合長は「過去2年間で、計6名の優れた農業者を世に送り出し、地域のみなさんから高い評価をいただいている」と述べ「この企画は集大成を迎えるが、同時開催するファッションショーや講演を楽しんでいただきたい」とあいさつした。
審査委員長を務めた映画監督の河崎義祐さん(86)から「研究開発部門(金賞)」の佐原茂さん(60)、「後継者部門(殊勲賞)」の帯刀洋亮さん(38)、「新規就農者部門(敢闘賞)」の清水宏さん(38)、「審査員特別賞」の奥原公美子(71)に表彰状と記念品、各推薦者4名には記念品が授与された。
この表彰は創立55周年を記念した企画。幅広い世代・層にスポットをあて、安曇野の農業振興に繋げていくとともに「安曇野の農業」を支えている農業者への感謝を伝えるため2020年度に創設し、最終年度を迎えた。
「研究開発部門(金賞)」肥料や種子、作型等の分野で改良の著しい研究成果を上げた者、「後継者部門(殊勲賞)」地域の担い手として熱情を注ぐ後継者、「新規就農者部門(敢闘賞)」県内や県外から移住し、Iターンなどで新規就農を始めた、またはJA管内で新たに新規就農した者の各部門で受賞者を選出。最終回となる22年度は「審査員特別賞」を設け、初の女性農業者も選出した。6月上旬に行った審査会で12人の候補者の中から各部門の受賞者を決めた。
受賞者による「受賞者発表」も行われ、金賞を受賞した佐原さんは、自身の今までの取り組みを振り返りつつ「次の世代に農業をしていれば笑顔になれるという姿を見せていきたい」と力を込めた。
また、横浜国立・大妻女子両大学名誉教授 田代洋一さんが「水田農業の持続性確保に向けて」と題して講演した。

MENU