イケてる「野良着」ショー初開催 農業の魅力発信

JAあづみ
テーマに沿って自身で考案した農作業を披露
テーマに沿って自身で考案した農作業を披露

JAあづみと同農政協議会は18日、安曇野市豊科の安曇野スイス村サンモリッツで独自のファッションショー「Azumi NORAGI(野良着)Collection」を初開催した。同JA創立55周年記念事業の一環で開いた「第3回安曇野の農業を守り、つなぐ農業者のつどい」と同時開催。
地域住民らに「かっこいい・おしゃれな農業」を発信することで農業に対するイメージの革新や農業の魅力発信につなげようと企画。協賛する「WORKMAN Plus 安曇野穂高店」から衣装の無償提供も受けた。農家やJA関係者ら約150人が見守った。
管内で農作業に携わる農業者や学生など11人が自身の「野良着」のテーマに沿って考案した作業着をステージで披露した。大野桜季さんは、イチゴをイメージしたピンクのワンピースと流行りの帽子でコーディネート。パンツには白を取り入れ、イチゴミルクのような優しい印象に。かわいく楽しく収穫作業ができるファッションで、学生のみずみずしい感性が光った。さらに、つなぎやデニムのエプロンの他、母親が60年以上前に来ていた木綿絣(もめんかすり)の着物をリメイクして着こなす出演者もいた。
ファッションショーを見た農家は「個性的な作業着の着こなしやライトアップなどの演出が面白かった。学生が思い思いのコーディネートを考案し、出演していたのもいい」と大好評だった。
外部審査員3名、JA女性理事3名による厳正な審査の結果、「ベスト アイデア賞」=有馬璃沙さん「ベスト コンビ(コンビネーション)賞」=古田穂波さん「ベスト カラー賞」=大野桜季さんをそれぞれ選出、河崎義祐審査委員長から表彰状と賞金が授与された。
ベストアイデア賞に輝いた有馬璃沙さん(34)は「明るい色合わせのコーディネートやデニムのエプロンが評価されたと思う」と述べ、市内の障害者支援施設で就労支援員として働いていることから「これを機に農業を通じて、農家さんとのご縁に恵まれることになれば嬉しい」と語った。
営農経済事業部農業企画課の吉澤大和課長代理は「この取り組みが農業に関心を持つきっかけとなり、地域の農畜産物の消費拡大に繋がれば」と話した。

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