五平餅無償提供/郷土食の伝承に/(株)鈴平、JA上伊那、上伊那農政対策委員会

JA上伊那
五平餅を提供した鈴木社長(中央)と中村理事(右)受け取った小出校長(右から2人目)
五平餅を提供した鈴木社長(中央)と中村理事(右)受け取った小出校長(右から2人目)

五平餅を製造する伊那市西春近の株式会社鈴平とJA上伊那、上伊那農政対策委員会は、毎年管内の小学1年生に入学祝いとして五平餅を無償で提供する活動を行っている。郷土食の文化を後世に伝え続けることや、地産地消の促進が目的。6月15日、伊那市富県の富県小学校で贈呈式が行われた。
2008年から伊那市のみを対象に始まった同活動は2010年から同JAが原料となる米の提供を始めた。2012年からは同JAの提案により上伊那全域に対象を拡大。2012年から昨年までの13年間で計16,562人に無償提供を行ってきた。今年は管内8市町村の小学校に対し、約1,300人(6月15日現在)に提供予定。JAからは518kgのコシヒカリを提供した。
当日は、同社の鈴木良典代表取締役社長(86)と同JAの中村幸子理事(71)が同校を訪れ、小出豊校長(58)へ五平餅と児童へのお祝いのメッセージを手渡した。
鈴木社長は「地域の食文化が薄れてく中で『入学したときに五平餅を食べた』という思い出とともにいつまでも地域の食文化を忘れないでほしい」と期待した。また、中村理事は「JAとしてこれからも生産者とともにおいしい米をつくっていきたい」と話した。
無償提供された五平餅は各学校の給食献立に合わせて提供する。

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