JA信州うえだ塩田青壮年部は6月13日、上田市古安曽の同青壮年部員所有の水田で、小学生の田植え体験学習を行った。上田市立東塩田小学校5年生36人と先生3人、同青壮年部員8人が参加した。
この体験学習は、現在では機械化により行われない苗の手植え作業から、収穫して食べることまで、すべて子どもたちが自分で行うことで、食と農の大切さを体感してもらうことが目的。また、農業への興味を深めてもらい、将来なりたい職業に農業という選択肢を持ってもらう機会にすることも目的としている。同青壮年部は、この体験学習を30年以上行ってきた。
梅雨に入ったこの日は晴天に恵まれ、子どもたちは素足で田んぼに入ると歓声をあげた。一列に並び、配られた苗を手に持つと、水田に張られた紐の目印に合わせて一斉に苗を植えて行った。約3アールの水田は、1時間ほどで田植えが終わった。
同青壮年部の堀井禎二部長は「けがもなく田植えが終わって良かった。自分たちで苦労して植えた苗の、これからの成長も定期的に観察してもらい、秋にはおいしいお米を収穫してもらいたい」と話した。
10月中下旬には稲刈りを行い、天日で乾燥させた後、脱穀する予定。