アンズ着果確保 適期収穫を

JAグリーン長野
出荷規格を確認する生産者
出荷規格を確認する生産者

JAグリーン長野は6月15日から振興品目のひとつ「アンズ」の集出荷を始める。6月に入り、平年以下の気温が続き、着色・熟度がやや遅れているが、着果量は品種差こそあるものの、概ね良好。昨年度、凍霜害による着果不足に苦しんだなか、出荷量回復による販売拡大に期待がかかっている。
出荷開始を前に6月14日、長野市松代町の松代農業総合センターで目揃会を開催。特産果樹部会杏梅桜桃専門部生産者49人が出席した。JA営農技術員、生産販売部販売担当、松代農業総合センター職員が、出荷規格、販売方針、出荷時の注意点などを説明。営農技術員は「昨日巡回したなかでは、1時間で1個程度出荷に向く着色の果実を見つけた程度。直ぐに収穫にはならないものの、今後の気温上昇に応じ、収穫適期を逃さず収穫してほしい」と要請。傷の程度や病害果などを示し、一次選果のポイントを説明した。販売担当者は、加工品について、従来の加工業者への出荷のほか、価格動向を踏まえながら市場等へも出荷も行い、生産者手取りの向上につなげたい考えを示した。
相澤耕一専門部長は「昨年、一昨年よりもよくついてきている。1個でも多い出荷を目指したい」と話した。
2022年度は、140,000パック(1パック=500g)(前年対比120%)を、東京、地元、大阪の重点取引市場と加工業者への出荷を計画する。

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