JA上伊那は食農教育の一環として毎年、管内の小学5年生を対象にJA上伊那お米学習教室を行っている。同教室では小学校が主体となって行う米やごはん食への理解を進めるための食農教育に対し、同JAが助成を行っている。今年は23校1080人が参加。JA上伊那青壮年部や地元農家、保護者らの協力のもと田植えから収穫までの作業を体験。米作りの苦労や楽しさを学ぶ。
伊那市立高遠小学校の児童29人は6月8日、保護者7人と青壮年部東部支部6人とともに、同校近くの水田約7アールにもち米「モリモリモチ」の苗を植えた。児童らは横一列に並び約30センチ間隔に印のついた縄に沿って苗を丁寧に手で植えた。初めて田植えを体験する児童も多く、泥だらけになりながらも田植えを楽しんだ。
同支部の伊藤俊成支部長は「普段食べているお米がどうやってできているのかを、この教室を通して感じ取ってもらいたい。また、楽しかった活動として、思い出に残り、将来農業にかかわる児童が増えてくれたら嬉しい」と期待した。