若手の力で果樹振興 果樹専門部 始動

JAグリーン長野
積極的に情報交換をすすめる生産者
積極的に情報交換をすすめる生産者

JAグリーン長野青壮年部果樹専門部は6月5日、設立後「初」の活動として会議を開いた。専門部員15人とJA営農部・生産販売部職員が出席。顔合わせと専門部の活動内容を検討した。
専門部員から、主な活動内容として、果樹栽培にかかる先進技術・機械の見学研究、生産振興する果樹品目の品種検討、栽培課題の共有と解決策の検討、青壮年部や専門部独自の販売方法の確立などが上がった。品種検討では、リンゴ・モモ・ブドウ等それぞれについて、作りやすいと考える品種や部員個々が試験的に導入・栽培しているものなどを一人一人が発言。「シナノリップ(リンゴ)」は鳥害に遭いやすいが、単価も良い」「クイーンルージュ®への期待や、県外で栽培される黒系の品種導入も検討したい」などの声が上がった。
また、JA側に対し、売りやすく今後さらに産地として増やしたい品種や市場から期待される品種などについて問うと、JA販売担当が、「リンゴについては全般的に減少傾向にあるなか、ふじや長野県オリジナルへの消費者や実需者からの期待・要望が高い。また、紅玉は企画販売に向く」ことや「黒系品種が非常に減ってきているなかで、市場等からの期待も高いので、黒系の拡大を検討に加えてほしい」などを意見を述べた。今後、さらに内容を深掘りし、導入検討品種などは試食や栽培地の見学などを行い、導入検討のほか、生産部会との連携も図っていきたい考え。
宮﨑淳一専門部リーダーは「今まで自分たちの作っている作物に関して、部員間の情報共有の場が少ないなかで、専門部活動は非常に期待が高い。定期的な活動を通じて、自分たちの経営とグリーン長野の果樹栽培を盛り上げたい」と話した。中村剛生産販売部長は、「地域の農業を盛り上げる若いみなさんの活動に協力しながら、よりよい生産・販売につなげていきたい」と話した。

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