5月20日、早稲田大学生の5人は全国共済農業組合連合会(JA共済連)による寄付講座の一環で、JAながの管内の姨捨(千曲市)の棚田視察と棚田関連団体との意見交換を行った。
今年で10年目を迎える同講座。今回は「棚田の現状を知り農村の問題などを理解して、“農とSDGs”を実践的に取り組みたい」と大学側の依頼から同JA管内の棚田が対象となった。
意見交換は千曲市日本遺産センターで行われ、棚田の管理や農作業指導を行っている姨捨棚田名月会会長の金井実さんが「棚田貸します制度」について、始めたきっかけやオーナー制度、今後の課題を詳しく説明した。
学生からは「棚田の耕作放棄地が増加している事に対する考えや、管内の農業を持続可能なものにしていくために必要なことは何か」などの質問に、同JAちくま営農センター池田淳一技術員は「現在行っている苗や資材供給体制を安定的に続け、放棄地対策の一助になれば良い。さらに、販売の強化に努め、農家の手取り向上を図っていく事が農家人口を広げ、持続可能なものに出来るのでは」と答えました。学生らは「直接会って話が聞けて貴重な経験になった。棚田の良さを広めていきたい」と話した。