JAあづみは5月下旬、安曇野市三郷小倉で農業体験講座「あぐりキッズスクール(果樹コース)」を開講した。15家族33名が参加、晴天の下、リンゴの摘果作業を楽しんだ。
2022年度に新設した同コースは、自身がデザインしたシールを果皮に貼り、世界に1つだけの「オリジナルリンゴ」が作れると大人気。募集人員30名に対し35家族79名から応募があり、抽選で参加者を選ぶほどだった。
リンゴ農家の帯刀洋亮さんの園地でオリエンテーションを実施。二村恵常務はあいさつで「あぐりキッズスクールでは7年前から子どもたちに農業の楽しさを伝えている。熱中症に気を付け、農作業を楽しんでほしい」と述べた。
園主の帯刀さんは「リンゴの事を学習し、楽しく帰っていただけるよう努力したい」とあいさつした。
オリエンテーション後、帯刀さんが摘果作業のポイントなどを説明した。参加者は、摘果する果実の見極めに苦戦していたものの、コツを掴むと枝が入り組む難しい場所の摘果もハサミを器用に使い作業していた。不慣れな作業も家族で写真を撮りながら楽しむ姿が見られた。
栽培する品種はリンゴ中生種のシナノスイート。ジューシーさとの濃厚な甘みが幅広い世代に人気だ。今後、9月に葉摘み作業と果皮にオリジナルシールを貼り、10月に収穫する予定。
同市穂高から参加した親子は「葉っぱとか実が傷つかないか心配でドキドキしたけど、うまくできた。真っ赤で美味しいリンゴがなって欲しい」と笑顔で話した。
営農経済事業部丸山昌則次長は「農家の苦労を知り、産地を大切にするきっかけになれば」と話した。