ジュース用トマト定植調査/栽培面積の確定へ/JA上伊那、カゴメ株式会社

JA上伊那
生産者と生育状況を確認する担当者ら
生産者と生育状況を確認する担当者ら

JA上伊那とカゴメ株式会社は5月30日から6月1日の3日間、ジュース用トマトの定植調査を行った。同JAで栽培しているジュース用トマトは全量、同社との契約栽培。調査を行うことで生育状況を確認するとともに、今年の栽培面積を確定させることが目的。
ジュース用トマトは、生食用のトマトに比べ真っ赤に色づき、皮がかたいため実割れしにくいといった特徴がある。また、契約栽培のため事前に買い取り価格が決まっており、出荷規格も2区分のみと選別の手間がかからないという利点もあるため同JAは栽培を推進している。
調査初日の30日は、中川村と駒ヶ根市の圃場で調査を行った。このうち同市9ヵ所で行った調査にはJAの担当職員と同社の担当者ら合わせて5人が出席。生産者が事前に苗や畝の数、定植日などを記入した用紙を見ながら、生育状態などを確認した。また、出荷したトマトから登録外の農薬が検出された場合に備え、圃場周辺の作物や樹木の確認も行われた。
今年は春先の凍霜害被害もなく順調な生育。着果は平年並みの6月10日ころから始まると予想した。
同社の担当者は「この定植調査が1年の基準となる。しっかり調査し安全安心な商品づくりにつなげたい」と話した。

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