タマネギ仕上がり良好・適期収穫を

JAグリーン長野
等級ごとの球の大きさを確認する生産者
等級ごとの球の大きさを確認する生産者

JAグリーン長野野菜部会タマネギ専門部で、6月6日から「タマネギ」の出荷が始まる。5月末に松代・篠ノ井の計3カ所で行った生育調査によると、草丈は平均72.1cmと昨年よりも4cm程長く成長し、葉数も多く、1球平均重も251gで市場向けに良いLサイズ2Lサイズも多く仕上がっている。今年はタマネギの価格高騰が報道されており、生産者は、期待と今後の価格動向を注視しつつ、適期収穫・適期出荷に臨む。
本格出荷を前に6月2日、長野市松代町の松代農業総合センターで販売対策会議と目揃会を開き、生産者7人とJA、市内の市場担当者が出席。JAが販売方針や出荷にかかる注意点等をつなぎ、市場は販売情勢を説明した。JA販売担当者は、地元市場出荷をメインにしていく方針を提示。手間が省ける業務加工用の「加工コンテナ出荷」は、生産者にとって労力の軽減と手取りの安定化につながるものの、市場出荷分の価格が高騰するなか、値決め取引の同規格との価格乖離を懸念し、市場出荷価格に近付ける単価へ交渉していることを伝え、作業労力に応じた出荷形態をとり、大産地の出荷が始まる前に出荷を終えるよう要請した。生産者は「今までの販路にこだわらず、量目も検討しながら販路の拡大に努め、検討結果をつなげてほしい」とJAに要望。JA担当者は、生産者手取りの最大化につながる方策を検討・実行する旨を示した。
小山昭男専門部長は「何年かに一度に価格が高騰することがあり、悩ましい。ただ、焼けも心配したが伸びもよく出来は良い」と話し、生産者手取りの確保・向上によるタマネギ生産の維持をめざす考えを示した。
JAの出荷計画は28トン(前年対比92.3%)を計画。地産地消をめざして地元市場や学校給食への提供等につなげる考え。

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