白ネギ栽培講習会が開かれる/梅雨時期の注意点を確認/JA上伊那野菜部会白ネギ専門部

JA上伊那
指導員の説明を聞く生産者(駒ヶ根市赤穂で)
指導員の説明を聞く生産者(駒ヶ根市赤穂で)

JA上伊那野菜部会白ネギ専門部は5月31日と6月1日の2日間、管内5会場で白ネギ栽培講習会を開いた。講習会ではJAの指導員が、生育状況やこれからの管理作業、病害虫の防除について説明した。
白ネギは同JAの主力品目のひとつで、野菜での販売高が最も高い品目。また上伊那は県内でも有数の生産地となっている。同JAでは今年、栽培面積65.4ヘクタール、販売高5億3000万円を計画している。今年は春先の凍霜害の被害もなく順調な生育状況となっている。
31日、駒ヶ根市赤穂の株式会社北の原ファームで開かれた講習会には生産者25人が出席。指導員は梅雨の時期は気温が低下し、べと病やさび病、アザミウマなどの病害虫が発生しやすくなると説明。排水対策をしっかり行うことや、今年から新たに上伊那で適用される農薬などを使って予防散布することを心掛けてほしいと呼びかけた。
同専門部の山口雅輝専門部長は「省力化に励みながら栽培面積を増やし、みんなで上伊那をさらに良い産地としたい」と意気込んだ。
同JAでは運賃などの値上がりによる費用増加への対策として近距離での販売に力を入れ、県内市場への売り込みを行っている。また、ドローンを使った農薬散布の試験運用も進め、作業の省力化によるさらなる生産拡大に取り組んでいる。

MENU