飯田市伊賀良地区の4つの保育園(殿岡保育園、中村保育園、伊賀良保育園、育良保育園)の年長園児およそ80人が同市三日市場にある「にこにこ農園」で24日、さつまいも苗の定植を行った。来年伊賀良小学校へ入学する年長園児の交流にと20年以上続く取り組み。JAみなみ信州青年部伊賀良支部と同JA伊賀良支所職員も協力して毎年さつまいもづくりを行っている。この日は同部員4人と同JA職員2人も参加した。
定植作業は2つの保育園ごと時間を分け、さつまいもの苗ベニアズマ400本を植えた。青年部員があらかじめマルチを張り定植用の穴を開け準備。園児が土に手で穴を掘り、「おおきくなってね」と苗に土をかぶせた。同部員は園児らの作業の様子を見守り、「穴ってこのくらいでいいの?」と聞く園児に「もうちょっと深く掘ってごらん」とアドバイスするなど交流を楽しんだ。定植後はにこにこ農園で代々使っているペットボトルで作ったじょうろで1苗ずつ丁寧に水やりをした。
伊賀良保育園の渋谷章二園長は「コロナ禍でも青年部やJAの皆さんの協力で活動が続けられ大変感謝している。この体験が少しでも子供たちの心に残ればうれしい」と話した。
同部の木下義隆支部長(29)は「自分の手で土を触る体験だけでも大切なこと。普段自分たちが食べている食べ物がどのようにつくられるのか興味を持ってもらえたらうれしい」と話した。
同支部ではJAと地域のつながりづくりとして伊賀良保育園、中村保育園でのさつまいもづくりも支援しており、26日に各園で定植作業を行った。それぞれ収穫は10月を予定し、子供たちは収穫を楽しみにさつまいもの成長を見守っていく。