喬木村の喬木第一小学校5年生49人は、24日同校近くの7アールの田んぼで田植えを行った。喬木村の食と農を学ぶ「喬木の食」と題した同学年総合授業の一環で、同村の農事組合法人喬木グランドファーム、JAみなみ信州喬木支所の職員を講師に4月の籾撒きから始めた5年生の米作り。この日は2クラスが田んぼの両端に分かれ、講師から指導を受けながら児童は横一列になって一つひとつ丁寧に手植えを行い、およそ1時間汗を流した。
作業を終えた児童は「足を取られて尻もちをついたけど楽しかった」や「はじめは植え方が不安だったけど、みんなと協力してきれいにできて良かった」などと話した。
5年1組担任の曽根原亮(そねはら・りょう)教諭は「みんな一生懸命に取り組んでいて、昔ながらの作業の大変さを感じてくれたと思う。子どもたちが実際に育てたり調べたりして、喬木村の食について1年を通して学んでいきたい」と話した。
同校は今年度うるち米「天竜乙女」ともち米「もりもりもち」を昔ながらの手作業を中心に行い、「志げ子なす」など伝統野菜も栽培する予定。
指導にあたった同JA喬木支所の片桐清隆(かたぎり・きよたか)営農課長は「みんなで協力して作業してもらい、立派な田んぼになった。食べられるようになるまでの作業をしっかり学んで収穫を楽しみにしてほしい。田んぼには様々な生き物もくるので、いろんな視点で田んぼを見にきてほしい」と話した。