地域の「先輩」が指導 更北農業塾開講

JAグリーン長野
摘果や病害対策について説明する営農相談員
摘果や病害対策について説明する営農相談員

JAグリーン長野真島フルーツセンターで、果樹に特化したセミナー「更北農業塾」を5月29日に開講した。長野市更北地区の果樹農家を対象に、「リンゴ」「モモ」の栽培技術を7回にわたって講習。JA営農技術員のほか、優れた技術を持つ生産者「営農相談員」が講師となり、生産者視点の技術指導も含めた「より現場に近い」技術指導を行っている。
この日は、生産者8人が参加するなか、「リンゴ」「モモ」の摘果を中心に講義。リンゴのほ場では、営農技術員のほか、営農相談員の西澤英則さん(塾長)、小山英寿さんが技術指導した。摘果では、次年度の花芽形成までも含めて、摘果を進めるように摘果技術を示しながら説明。また、腐らん病対策では、被害枝(枝腐らん)の見分け方や、胴腐らんの被害箇所へのわら巻きのコツなどを指導。相談員は「患部への対策後に“ワラ巻き”をしっかり行うことで、ワラが腐るころには高確率で病気も治り、木も維持できる」と、経験に基づく指導を行った。
開講式では、受講生が決意表明。Uターンして新規就農した男性は「分からないことばかり。しっかり聞いて栽培に生かしたい」と話す。両親と果樹栽培に取り組む女性は「親子でも聞きにくいことも多いので、こちらでしっかり聞き、生かしたい」と話す。
西澤塾長は「分からないことがあれば質問を寄せてもらいたい」とあいさつ。主催を代表し、鹿島恵治理事(真島)は、「農業所得を増大することで意欲の掘り起こしにもなる。ここは管内でも農業地帯、ぜひ継続し学びを深めていただきたい」とエールを送った。

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