JA上伊那は5月27日、伊那市狐島のJA本所で理事会を開き、新しい代表理事組合長を選任した。選ばれたのは西村篝理事(67)。任期は2年。同日、報道関係者に向けて新旧組合長による記者会見を開いた。
記者会見で御子柴茂樹前組合長は「これまで役職員一丸となって『わたしたちJA上伊那は、農を基盤に助け合い、ともに喜びを分かち合える地域社会をめざします。』のビジョンのもと、上伊那地域の農業振興に取り組んできた。これからは所有する農地を有効活用しながら暮らしが成り立つ上伊那になるため『国消国産』のさらなる展開に取り組んでいってほしい」と期待した。西村組合長は「10年先を見据えた3ヵ年計画を確実に実施していく中で、高齢化などにより弱体化が進んでいる生産基盤の強化とJA営農経済部門に求められている収支均衡といった経営基盤を車の両輪として確立を図っていく」と決意し固く握手した。
西村組合長は2015年に長野県農業協同組合中央会を退職後、同年5月よりJA上伊那の常勤監事を2期6年務め、昨年は理事に選任された。
御子柴前組合長は2012年5月に組合長に選任され、3期と1年、計10年を務めた。これまで、支所の再編やカントリーエレベーターの建設、コンビニエンスストア10店舗の展開、(株)コメリとのインショップ経営などに取り組んできた。