スマート農業で高齢化対策 ラジコン草刈機実演会

JA信州うえだ
急傾斜の畦畔で草を刈るラジコン機
急傾斜の畦畔で草を刈るラジコン機

JA信州うえだ管内の青木村入奈良本地区の水田で5月13日、ラジコン草刈機を活用した、スマート農業の実演会が開かれた。
同実演会は、青木村と同村農業技術者連絡協議会が主催し、今回が初めての開催となった。AI(人工知能)、ICT(情報通信技術)等の先端技術を活用した「スマート農業」の推進が目的で、青木村の担い手農家、入奈良本地区役員、農業委員会、村議会、森林組合、長野県、JAなど地域の関係者約40人が参加した。
青木村では、山間部にある水田で急傾斜畦畔の雑草管理が、農家の高齢化に伴い深刻な問題となっている。解決策の一つとしてスマート農業の導入を検討している。
この日は、同草刈機のメーカー2社が4機種の実演を行った。山間部にある水田の、傾斜角40度ほどの畦畔で同草刈機が利用可能か、能力の確認と操作性や運搬等について検証を行った。
同村建設農林課担当者は「カタログや実演動画よりも、機動性や登坂能力が高かった。4機種とも予想以上の能力があった」参加者からは「草刈のスピードが速く想像以上の能力だった。早く村で導入して欲しい」「値段が高くて個人での導入は難しい」「刈り高がもっと低いと良かった。操作に慣れるまで扱いが難しそう」などと話した。

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