野菜産地拡大の一翼担う

JAグリーン長野
ネギの定植作業をすすめる松木さん
ネギの定植作業をすすめる松木さん

長野市松代町の松木洋史さん(松っつぁん農園)のほ場で、「ネギ」の定植が盛んに行われている。昨年度の1.5倍、1.5ヘクタールに面積を拡大、野菜部会葉洋菜専門部長にも就任。「果樹主体のJAだが、ネギや野菜を作って出荷する人が増やしていきたい」と意気込み、まずは自園の出荷量拡大をめざしている。
今年の定植作業は4月22日から開始。水稲作業等と調整しながら作業をすすめ、5月24日には、同町7アールほ場で定植作業。JA青壮年部員仲間の協力で、予め溝を機械で掘って準備し、ネギ苗定植機「ねぎひっぱりくん」で苗を定植。1ヘクタールで栽培した昨年度は、全国的に豊作傾向で野菜単価が下落し、経営に苦戦を強いられた。このなかで、昨年11月に市外のネギ農家を訪問、経営上の工夫を学んだ。学んだ知識をもとに、ネギ1本あたりにかかる作業時間を数値化し、従業員に徹底することによって、作業時間を半減。その分、1日の出荷量を増量。これにより面積・出荷量の拡大が可能であることを確認。作業に当たる人数(雇用者)は同数で、今年の面積拡大にこぎつけた。地域で空いたほ場の管理を要望され、面積は2ヘクタールに拡大する予定だったが、冷害で苗が減り、1.5ヘクタールとなった。このなか、自園の拠点の一つとなる育苗用ハウスも完成し、「この地域でネギを栽培したいという方にも供給できるようになれば良い」と意欲を燃やしている。
JAでは、野菜の生産振興をめざし、生産者への積極的な品目提案を行うなか、個人はもちろん法人へのネギ栽培導入・拡大を提案し、産地化をめざしている。

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