青壮年部「専門部」初の活動 「農業用ドローン」で遮光資材を散布

JAグリーン長野
遮光資材を散布
遮光資材を散布

JAグリーン長野青壮年部が昨年度立ち上げた「専門部」の活動が本格化している。専門部は、支部・地区を超え、同じ品目を作る部員が集まり、技術や知識の交換・共有を目的としたもの。果樹・野菜・花き・穀物・きのこ・施設建設の6専門部を設置。新型コロナウイルスで活動を自粛していたなか、2022年4月に開いた「青壮年部定期総会」で専門部活動を盛り上げていくことを確認し、このほど、各専門部での活動をスタートさせた。
このうち、施設建設専門部は、ビニールハウス施設等を有する部員10人が集まり、施設資材にかかる最新の情報等を共有・交換することを目指している。5月24日、初の専門部研修を開催。専門部員の一人が、日本農業新聞で取り上げられた「農業用ドローンによる施設資材への遮光塗料の散布」記事に興味を持ち、JAへ実演会を要請。JA全農長野と農業資材メーカー(エドビ)の協力によって実現し、専門部員ら18人が出席した。
会場は松代町清野の大澤雄一さんのビニールハウス5アール。トマトの定植を6月に控える。遮光塗料の塗布は動噴等で行うが、ハウスに登るなどの労力もあり時間もかかるため、近年は実施せず、ハウス内に遮光カーテンを設置。天井が低いハウスのため、遮光カーテンを引くことで熱がこもりやすい状況だ。「一長一短もあるが、短時間で済むのであれば対策として非常に有効」(大澤雄一さん)と期待。エドビ提供の「ドローン散布専用遮光材ファインシェードスカイ」16リットルを、JA全農長野所有の農業ドローン「DJI」で10分程度で散布。ハウスヘのかかり具合も上々。近藤利之専門部リーダーは「あっという間に散布でき、無風状態であればしっかりと塗料もかかる」と太鼓判。また、今後の専門部活動について「積極的に専門部員からの実演や研修等の要望を取り入れ、スマート農業にも力を入れていきたい」と話した。

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