JAながの女性部みゆき地区では5月23日、長野県飯山市内で栽培されたシャクヤクを使ったフラワーアレンジメントを作り、管内の小・中・高と特別支援学級へ合わせて20個を贈呈した。
この活動は令和2年度からスタートし、今年で3回目。地元の花き農家応援とコロナ禍によって学校行事の中止や休校の措置がとられ、思うような学校生活が送れない子供たちの気持ちが少しでも明るくなるようにと願いを込めて始まった活動だ。
女性部員15名は用意された白色(アラタマ)、薄桃色(ルーズベルト)、濃桃色(春の粧(よそおい))、紅色(レッドチャーム)の4種類のシャクヤクを1本ずつ丁寧に装飾した。完成したアレンジメントを同女性部の沼田浩子部長とJAながのみゆき花き共撰部会の中原義之部会長が、長野県飯山市立城北中学校の生徒へ手渡した。
沼田女性部長は「シャクヤクは花が咲くまでに何年もかかります。寒い雪の下でも一生懸命成長する姿に思いを込めて、アレンジメントしました。生徒の皆さんも頑張ってください。」と声をかけ、受け取った生徒会長の小境士道さんは「いただいたシャクヤクを大切に育てていきたい。」と話した。副会長の大口滉斗さんと丸山菜々子さんは「地元で育った花を見て学校生活を楽しみながら、お世話をしたい」と笑顔で話した。花は全校生徒が見られる校内に飾られる。
活動を通じて、県外へ流通する事の多いシャクヤクを地元の人にも知ってもらえている事で、次世代を担う子どもたちにも知ってもらえる事が嬉しく、ありがたいと生産農家からも喜びの声が聞かれ、来年度以降の活動も継続的に行う予定だ。
JAながのでは75万本の出荷を見込んでおり、今年度は霜の影響も少ない事から昨年より期待が持てる。5月末から6月上旬までピークとなり、東京大阪名古屋などの首都圏で販売される。雪の下で寒さに耐えた大輪の花を多くの方に楽しんでいただきたい。